行政法の一般原理の平等原則・比例原則・信頼保護原理・権限濫用を考える【行政法その13】
2020-09
【どっちがいい?】法曹になるために法科大学院と予備試験
司法試験を受験するためには法科大学院を卒業するか予備試験に合格するか2パターンの方法があります。これらのルートのどちらがよいか議論が激しいところです。今回はそれぞれのルートのメリットとデメリットを挙げて検討してみました。進路等の参考になれば幸いです。
改正対応!制限行為能力をわかりやすく解説してみた【民法その11】
制限行為能力制度は未成年をはじめ被成年後見人,被保佐人,被補助人といった種類があり,ややこしい分野です。しかし,出やすい未成年を中心に押さえ,一般原則の取消し・追認を復習することで全体を理解することができます。詐術の論点についても扱いました。
改正完全対応!よくわかる!消滅時効の考え方【民法その10】
消滅時効は民法改正で大きく変わりました。その分条文も単純化しわかりやすくなったと思います。時効の根拠から,消滅時効のポイント,特に権利を行使できることができることを知った時と権利を行使することができる時の文言解釈についてまとめてみました。
改正対応!取得時効は要件を考えればよくわかる!【民法その9】
民法総則のメインの一つの時効です。今回は取得時効についてまとめてみました。取得時効は要件さえ押さえれば簡単な分野だと思います。また時効の根拠は法律を学ぶ者なら押さえておきたいものなので詳しめに書いてみました。改正法完全対応です。
実は簡単!?伝聞法則をわかりやすく解決【刑事訴訟法その15】
伝聞法則は刑事訴訟法上でも最難関の分野とされています。ここで一番重要なのが伝聞か非伝聞かの仕分けです。今回はこの点に絞って解説していきます。非伝聞に該当する場合は存在自体の証明と心理状態の証明の2パターンしかないことを意識しました。
わかりやすく!自白の論点を総まとめ【刑事訴訟法その14】
刑事訴訟法の自白は非常に論点が多い分野だと思います。虚偽排除説・人権擁護説・違法性排除説・(任意性説)の趣旨から違法収集証拠排除法則との関係,派生証拠,反復自白,補強証拠の考え方について判例・通説の立場から簡単にまとめてみました。
これだけは読め!違法収集証拠排除法則の解説【刑事訴訟法その13】
違法収集証拠排除法則は違法の重大性と排除の相当性を基準に考えることを基本とします。これを押さえれば違法性承継論や毒樹の果実論の考え方もすんなり受け入れられるでしょう。また,忘れやすい違法収集証拠排除法則の根拠についても解説しました。
よくわかる!訴因変更の可否をわかりやすく【刑事訴訟法その12】
訴因変更の可否は,訴因変更の要否と並んで訴訟法で出やすい論点になると思います。勘違いされやすい訴因変更の要否と可否の違いを復習するとともに,刑事訴訟法312条1項の「公訴事実の同一性」の判例通説の考え方,共通性・非両立性・単一性を踏まえて解説しました。
よくわかる!訴因変更の要否の考え方【刑事訴訟法その11】
訴因変更の要否は可否と間違えやすく注意が必要です。考え方は訴因の趣旨と訴訟全体の趣旨から導き出せるものなので,意外と簡単であることに気が付くと思います。つまづきやすいポイントから勘違いしやすい点などを指摘し,わかりやすい解説に努めました。
これで安心!訴因の特定をわかりやすくまとめてみた【刑事訴訟法その10】
訴因の特定は他の犯罪事実との区別と犯罪の構成要件に該当する具体的記載という要件さえ考えれば基本的には大丈夫です。これに加えて訴因特定の趣旨と概説的記載が許されるのか,さらに裁判所の釈明の問題も取り上げました。これで訴因特定の問題は一通り確認できます。
接見交通権をわかりやすく簡単に復習!【刑事訴訟法その9】
接見交通権(刑訴法39条1項)の問題は比較的単純でわかりやすいです。しかし,接見交通権と憲法34条の関係,接見指定(刑訴法39条3項)の問題,初回接見に絡んでの刑訴法39条3項但書の問題は意外と見落としがちなので丁寧にまとめてみました。
条文から読み取れ!無令状の捜索差押え【刑事訴訟法その8】
逮捕に伴う無令状の捜索・差押えは緊急処分説や相当説の対立が注目されがちですが,その大前提である証拠物があることの蓋然性を捉えれば,捜索範囲以外の論点,身体捜索や第三者の身体捜索の可否,逮捕の場合,逮捕の現場の解釈は共通します。これらをわかりやすく押さえました。
令状による捜索差押えをわかりやすく解説してみた【刑事訴訟法その7】
刑事訴訟法の一番の山場である,令状の捜索・差押えです。捜索差押令状の要件を押さえたうえで,事前呈示,必要な処分(刑訴111条)の問題や,捜索場所の特定,第三者・身体にまで及ぶのか,差押えの関連性や記載といった論点を認できるようにしました。
別件逮捕勾留と余罪取調べの論点を解決する【刑事訴訟法その6】
別件逮捕勾留は本件基準説と別件基準説の対立もあり,さらに修正版や実体的に考えるものなど学説が錯綜しています。さらに余罪取調べについても取調べ受忍義務肯定説否定説や事件単位の原則から分けるものなどさまざまです。学説を絞ってわかりやすく解説しました。
逮捕・勾留に関連する原理原則を一気に整理してみた【刑事訴訟法その5】
逮捕勾留についての論点は,逮捕前置主義,単位原則,一罪一逮捕一勾留の原則,さらに再逮捕再勾留の禁止の原則にあると思います。逮捕勾留の理由と必要の要件を押さえつつ,混乱の原因となる原則たちを一気にわかりやすく整理してみました。