民法改正対応!賃貸借契約と第三者関係(賃貸人の地位・転貸借)の論点解説【契約法その12】
生存権(憲法25条)の考え方についてまるわかり【憲法その11】
生存権(憲法25条)の条文の構造や抽象的権利説といった法的性格を押さえ,憲法の生存権の問題の考え方についてまとめてみました。生存権は二重の不確定性といった裁量に着目するのが基本の考えだと思います。三段階審査論が使えないので注意が必要です。
財産権(憲法29条)について違憲審査基準で考える【憲法その10】
財産権(憲法29条)についての問題はいろいろな議論が錯綜し,どう考えればいいかわからない分野だと思います。判例では比較衡量や裁量をもとに考えていますが,ここではわかりやすさ重視で三段階審査論と違憲審査基準に沿って書いてみました。
職業の自由(憲法22条1項)を目的二分論とともに考える【憲法その9】
憲法22条1項の職業の自由は薬事法判決があるのである程度確立された考え方があります。その考え方を三段階審査論と違憲審査基準に落とし込めました。また,その考えの中心となる規制目的二分論について,その根本になる裁量という考え方からまとめています。
集会・デモ行進とパブリックフォーラムの問題について解説【憲法その8】
集会やデモ行進では積極的表現の自由が問題となりますが,侵害給付二元論によれば保障されません。しかし,パブリックフォーラム論によれば保障を導くことができます。泉佐野市民会館事件を参考に集会・デモの問題の考え方をわかりやすく解説してみました。
表現の自由を理解すれば答案の書き方がわかる【憲法その7】
表現の自由は憲法上もっとも論点の多い分野だと思います。しかし,逆に言えば表現の自由の考え方を押さえれば三段階審査論,違憲審査基準の考え方をマスターすることができます。ここでは問題になりやすい,検閲,自己実現,自己統治,思想の自由市場などをまとめました。
目的効果基準論とは何か?政教分離をわかりやすく【憲法その6】
政教分離のそもそもの考え方を無視して目的効果基準論にとびつくのはご法度です。目的効果基準論は政教分離の考え方から派生した審査基準であると感じます。空知太神社事件以降議論が盛んな分野ですが,ここでは目的効果基準論で簡潔にまとめました。
信教の自由・宗教の自由(憲法20条)を理論的に解説【憲法その5】
法上向 信教の自由,宗教の自由(憲法20条)についてみていこうか。 信教の自由が問題になる判例ってありましたっけ? 法上向 実は信教の自由が単純に問題になる重要判例は少ないんだ。むしろ政教分離...
複雑な思想良心の自由(憲法19条)を一挙に整理してみた【憲法その4】
思想良心の自由は細かい論点が豊富です。そのため,どれを軸としてどのように考えていけばよいか迷子になってしまうことがよくあります。ここでは学説上の通説を捉えて,論点を一挙に総復習できるようわかりやすさ第一で解説してみます。
平等権(憲法14条)の問題を理論だけでわかりやすく解説してみた【憲法その3】
平等権(憲法14条)は理論だけ押さえるのであれば非常に単純でわかりやすい領域です。結局は区別が合理的かどうかを見ているのであり,憲法14条後段列挙事由であれば厳格審査基準,それ以外の区別であれば中間審査基準を用いることになります。
幸福追求権の憲法13条をわかりやすく攻略【憲法その2】
はじめての憲法人権シリーズとして,憲法13条の幸福追求権について三段階審査論と違憲審査基準論で解説してみました。プライバシー権は厳格審査基準を用い,新しい人権は緩やかな審査基準を用いるというのが基本です。その背景となる考え方もまとめています。
難点をわかりやすく!新株発行無効の訴えの問題【会社法その13】
新株発行無効の訴えは会社法828条1項2号の条文にも無効事由が書かれていないため,無効事由を覚える必要がある論点となります。しかし,無効事由は非常に単純で公開会社と非公開会社の違いさえ意識できれば覚えやすいです。そんな無効事由についてまとめてみました。
新株発行差止めの論点を初心者にもわかりやすく!【会社法その12】
会社法の最大の難しい論点は新株発行です。わかりやすさを第一に解説してみました。とはいえ,仕組みや手続を理解していないと訳が分からないと思うのでその解説は厚くしました。あとは論点になりやすい部分のみを簡潔にまとめています。
【騙されるな】法科大学院・司法試験のデータをちゃんと解説してみた!
司法試験合格については様々な指標があるため,それらを正確に把握することは難しいと思います。そのため,ここではデータに騙されないことを意識し,既習ルートを中心とした司法試験合格率,法科大学院別合格率のデータを解説していきたいと思います。
不真正不作為犯の検討ポイントをわかりやすく解説してみた【刑法総論その12】
不真正不作為犯は刑法総論の中でも独自の分野であり,法律に要件は書かれていません。しかし,なぜ不真正不作為犯を罰するのかを理解すると要件や検討ポイントが理解しやすくなると思います。作為義務については,排他的支配,先行行為,保護の引受けを中心にまとめました。
誤想防衛や誤想過剰防衛の問題を簡単に解決する方法【刑法総論その11】
誤想防衛と誤想過剰防衛は刑法総論上,最も難しい分野の一つであり,学説も錯綜しています。ここでは判例通説に絞りつつなぜそのように考えるのかを重視しながら考え方の手順をまとめてみました。違法性の意識の可能性という責任故意の考え方もついでに載せています。